2015年7月22日水曜日

板床

板床

床の間には、畳を敷き込んだ「本床」と板を張った「板床」がある。

板床には、
框(かまち)が入って一段高くなったものと
座敷の畳と同じ高さの踏込床(ふみこみどこ)がある。

地板には、松、ケヤキ、カエデ、桜などが用いられる。

板床では、六代 覚々斎好みの原叟床が有名。
畳一畳分の床板の内側に床柱を立てた、踏込床。


板床は、茶事では客の入室前に濡れ雑巾でふき、水けを含ませておく。




2016-12-25 図を追加
2019-1-10 用語が間違っていたので修正(蹴込床→踏込床)


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2015年7月13日月曜日

絞り茶巾 風炉 炉

絞り茶巾

絞り茶巾は式正の点前では行わない。
薄茶点前のもの。濃茶では行わない。

茶巾は、きちんと畳む前の、絞った状態のままにしておく。
水はまだ絞り切れていない。

茶碗に仕込んでいる時でも、釜の蓋の上に置く時でも、茶巾の端の耳にしている方を左側にして横向きに置く。
茶巾を茶碗に仕込む時は、茶杓と茶筅はいつもの通り。


風炉  盛夏の折りの茶巾の扱い。

茶巾を釜の蓋の上に横向きに置く。
お湯を茶碗に入れる。
茶筅通し。
茶碗を温め、お湯を建水に捨てる。
茶碗は拭かずに膝前に置く。
茶巾を絞り、畳んで、置いている茶碗の底に入れる。
茶碗を取り上げ、茶巾で拭く。

炉  極寒の折りの茶巾の扱い。

茶巾を釜の蓋の上に置く。
お湯を茶碗に入れる。
茶筅通しの初め、茶筅を茶碗に落としたら、そこで中止。
茶巾を絞り、畳んで、その茶巾は釜の蓋の上に戻す。
茶筅通しの続きをする。
茶碗を温め、お湯を建水に捨てる。
茶巾を取って、いつもの様に茶碗を拭く。

風炉では、茶碗を冷やす心持を表わす。

炉では、茶碗を温めておく心持を表わす。

茶巾を絞り直す時、茶巾は通常一度左右に引き伸ばし、再び四つに折って絞り直すが、
茶巾を広げずに、絞った状態のまま直ぐに建水の上で絞る仕方もある。




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