2017年7月23日日曜日

目次

2017年7月
干菓子 季節に合わせた銘
2017年6月
畳の境に坐った時 客
2017年5月
茶事 退出時の障子」「台子 点前」「前茶 茶事
2017年3月
茶事 流儀違いと客の振る舞い」「香合」「露地箒 しゅろ箒 わらび箒
2017年2月
面桶 曲げ建水 こぼし
2017年1月
手紙 名宛人・差出人 書き方小間 台目切 初炭点前 羽箒・香合」「隅炉 炭点前 拝見
2016年12月
重ね茶碗 茶事 今と昔置き道庫 広間 炉 濃茶柄杓湯返し 竹蓋置 広間
2016年11月
旧暦秋 菊」「京 名水
2016年10月
掛物 掛軸 風帯 掛緒 巻緒
2016年9月
茶事 懐石 元伯宗旦 覚々斎」「匁 斤 重さ」「茶壺 口切り三重棚と二重棚
2016年8月
平水指 割蓋棗 濃茶入としての扱い」「四滴茶入
2016年7月
後炭 釜に水 茶事
2016年6月
稽古 お辞儀 総礼 茶事」「桑小卓 柄杓・蓋置 建水・蓋置
2016年5月
組合点 習事風炉 大棚 長板」「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒
炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒
2016年4月
向切 炭斗に炭を組む 小間 炉」「大水指 大口 炉」「大水指 大壷水指 炉
美味しいお茶 茶の湯自慢初座後座 衣服替え 茶事
2016年3月
抱清棚」「腰掛 円座 煙草盆 手あぶり 茶事
2016年2月
花所望 茶事 (2)花所望 茶事 (1)
2016年1月
長板 色々」「小袋棚 炉 濃茶点前」「小袋棚 即中斎好み
台子・長板 諸飾 炉 火箸・建水・蓋置の扱い等柄杓を構える 左手 握り方
炭をつぐには」「炉 長板 諸飾 炭手前大棚 初炭 羽箒・香合を飾る(飾らない)
2015年12月
2015年11月
2015年10月
茶事 炭拝見 風炉」「風炉一つ置 茶器仮置き」「掛け花入」「茶入の袋 置き場所 棚物
柄杓・蓋置 飾り残し」「風炉 大板 (5) 炭点前風炉 大板 (4) 飾り残し柄杓を使う
風炉 大板(3)点前の終わり風炉 大板 (2) 点前の始め風炉 大板 (1)
風炉の位置炉釜の大きさと季節 覚々斎立鼓の花入 覚々斎茶筅の結び目
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015/6月
2015/5月
2015/4月
2015/3月
2015/2月
2015/1月
2014/12月
2014/11月
2014/10月(3)
2014/10月(2)
2014/10月(1)

干菓子 季節に合わせた銘

色々な銘が付いた干菓子が全国各地にあるが、季節季節に合わせて出したくなるものである。

盛夏ともなると、季節に合わせると言うより、正反対の冬季の銘がついたお菓子の方が好ましい場合もある。

冬季の銘が付いた干菓子も種々あるが、一例として下記のようなものが全国的にも知られている。

薄氷(小矢部、五郎丸屋)
寒菊(長崎、梅寿軒など)
越乃雪(長岡、大和屋)
御所氷室(京都、鶴屋吉信)
笹の雪(能登、長生堂)
雪だるま(岐阜、奈良屋)

この様なお菓子が出て来ると、名前を聞いただけで涼しさを感じる。
これらの銘のお菓子は、冬季の物と言うより盛夏の物ではないだろうか。

季節に合わせるのではなく、季節と正反対の銘の菓子を出すのも好ましい。

なお、「霜ばしら(仙台、玉澤)」の様に、冬季限定で販売していて、冬にしか使えないものもある。


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2017年6月17日土曜日

畳の境に坐った時 客

客の人数の関係で、次客等が客畳の境目に坐る場合がある。
境目ぎりぎりに坐る事もあれば、境目に右脚がのる事もある。

出帛紗が添えられた濃茶茶碗などの様に、ひとかたまりになって来た道具は、左右どちらかの畳に一塊になった状態で置いた方が良い。
二つの畳に別れ別れになった状態で置かないようにする。



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2017年5月11日木曜日

茶事 退出時の障子

茶室内が暑い場合等、亭主の勧めなどあって、障子を開ける事があるが、
初座終わりの中立の時や後座終わって退出する時には、
開けた障子は全部閉めて退出する。

初座の終わりに菓子が出た後、亭主(又は半東)は蹲踞に水を足す等の為に、
露地に出るが、その時 客は露地に面した窓の障子を一時的に閉める 心遣いをした方が良い。

その他の時も、亭主又は半東が露地に出ている時は、客は窓の障子を閉めておいた方が良い。



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台子 点前

台子の点前は、室町時代(1336年~1573年)後期になって成立した。
室町幕府が安定していた時代に町人が実力を付けて来て、
室町時代後期戦国時代になって、町人の茶の湯が成立するようになってから、
台子の点前が行なわれるようになって来た。

将軍・大名が茶の湯を行っていた時代には、「風炉・押入式」の茶の湯が行われていた。

「君台観左右帳記」に出て来る茶の湯棚の図は、押入が工夫される前の「置き棚」で、壁にくっつけて置いて使用していた。

時代が下がると、壁をくりぬいて作り付けにした「押入」が出来た。
この押入には襖は付いていない。

(注)現代の住宅の押入には襖が付いているが、
これは客に見せる道具を置くのではなく、押入に雑物を入れる様になったので、
見苦しい為 襖を付ける様になっている。

室町時代の将軍・大名が行う会所の茶の湯では、「台子」は物を載せる小形の棚として使われていた。

会所の茶の湯では、お客のいる部屋ではなく、隣の部屋で同朋衆がお茶を点てて、小姓が天目茶碗を運ぶ、今の「点て出し」であった。
客の前で点前をする事はなかった。
つまり、台子を使って客の前で点前をすることはなかった。

町人の住居は、将軍・大名のように広くなく、押入を作る広さの余裕がなかったので、
別室ではなく、物を載せる棚であった台子を使って、客の前で点前をする「台子の点前」が工夫されたと考えられる。

お茶(抹茶)を飲む習慣が一般人まで広まったのは、室町時代のことである。
文書や絵図によれば、室町時代1400年頃には東寺などの門前で参拝客に茶湯一杯を一銭で立売りする様になり、一般人にも喫茶が広まったと考えられている。
1500年代後半 安土桃山時代の洛中洛外図にも立売の姿が描かれている。


下記を参照
2014年10月30日 「君台観左右帳記 足利義政

2017-6-17 修正

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前茶 茶事

数か月前招かれた茶事では、濃茶が懐石の前に出されたが、初めての経験だったので、少し調べてみた。

前茶の茶事と言うらしい。

寒季に行われる夜咄や暁の茶事で、温まって頂きたいと、初座席入の直ぐ後に薄茶を供されるのも前茶と言うが、それとは別物である。

前茶の茶事は、正午の茶事の変形で、懐石を出す前に濃茶を差し上げるやり方になっている。

初座席入 → 初炭 → 菓子 → 中立 → 後座席入 → 濃茶 → 広間に移る
 → 懐石 → (後炭) → 薄茶

古くから行われている訳ではなく、昭和になってから行われるようになったらしい。

これが行われるようになった理由は知らないが、
想像するに、
(1)一度に大人数(10人~13人位?)を招きたい
(2)小間を使いたい
事から、行われるようになったのではないだろうか。

茶事の雰囲気を盛り上げるのは、やはり小間であるが、
懐石を出すには小間では窮屈すぎる人数であることから、
濃茶を小間で先に差し上げてしまって、広間に移って懐石・薄茶の順序にすると解決すると言ったところだろう。

懐石が出されない位に詰め込まれて小間で濃茶を頂いても、茶事の雰囲気は出てこないので、
矢張り、人数を減らして小間で懐石も頂く形式の方が、茶事に来た気分になる。

私は、初座から後座まで同じ小間で行われる茶事の方が好きだ。
前茶の茶事ではなくとも、濃茶の後 広間に移って薄茶を頂く場合もあるが、
茶事の流れが途切れてしまい、あまり好ましいやり方とは、私には思われない。

数か月前の私が招いて頂いた茶事は、客5人であり小間で懐石を頂けない人数ではなかったので、何の為に前茶の茶事にされたのか、理由は分からない。

「同門」を見ていたら、而妙斎宗匠の喜寿の茶事は、前茶でされていた。
今回のような家元お祝いの茶事では、招かれる客も多く、一席の人数も不審菴で懐石を出すには窮屈になるだろうから、
不審菴で濃茶、残月亭で懐石と薄茶となるのは仕方ない事なのだろう。


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2017年3月30日木曜日

茶事 流儀違いと客の振る舞い

茶事に呼ばれた場合、当然流儀の異なる方が一緒になる事がある。

客はどのように振舞えばよいのだろうか。
挨拶の仕方、拝見の仕方などなどもあるが、懐石の最後の膳の終い方と濃茶の飲み方には特に留意した方が良いと思う。

私が教えられたのは、
自分が正客でない場合、「正客を見習え」である。

自分の流儀を無理に通さず、正客の流儀を真似て行えば宜しい。
分からなければ、その場で正客や連客に尋ねれば良い事で、
茶事の雰囲気を壊さない様にすべきだと思う。
「廻りは何をしていようと、自分は自分の流儀で押し通します」としない様にしたいものである。

茶事では正客が「客」であり、
連客はその茶事が楽しくスムーズに流れるように、正客を助ける為に「相伴」をしている事を理解しておくべきである。

自分が正客の場合には、「自分の流儀で行う」もしくは「亭主の流儀のやり方を知っておれば亭主の流儀で行う」である。


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