2017年10月26日木曜日

目次

2017年10月
風炉 大板/台子と長板一つ置き 柄杓・蓋置
茶碗と茶器(茶入)の置き合せ 道具の格
2017年9月
高麗茶碗 特徴など
2017年8月
饅頭の食べ方 菓子
2017年7月
扇子 膝横に置く 客干菓子 季節に合わせた銘
2017年6月
畳の境に坐った時 客
2017年5月
茶事 障子を開ける 退出時の障子」「台子 点前」「前茶 茶事
2017年3月
茶事 流儀違いと客の振る舞い」「香合」「露地箒 しゅろ箒 わらび箒
2017年2月
面桶 曲げ建水 こぼし
2017年1月
手紙 名宛人・差出人 書き方小間 台目切 初炭点前 羽箒・香合」「隅炉 炭点前 拝見
2016年12月
重ね茶碗 茶事 今と昔置き道庫 広間 炉 濃茶柄杓湯返し 竹蓋置 広間
2016年11月
旧暦秋 菊」「京 名水
2016年10月
掛物 掛軸 風帯 掛緒 巻緒
2016年9月
茶事 懐石 元伯宗旦 覚々斎」「匁 斤 重さ」「茶壺 口切り三重棚と二重棚
2016年8月
平水指 割蓋棗 濃茶入としての扱い」「四滴茶入
2016年7月
後炭 釜に水 茶事
2016年6月
稽古 お辞儀 総礼 茶事」「桑小卓 柄杓・蓋置 建水・蓋置
2016年5月
組合点 習事風炉 大棚 長板」「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒
炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒
2016年4月
向切 炭斗に炭を組む 小間 炉」「大水指 大口 炉」「大水指 大壷水指 炉
美味しいお茶 茶の湯自慢初座後座 衣服替え 茶事
2016年3月
抱清棚」「腰掛 円座 煙草盆 手あぶり 茶事
2016年2月
花所望 茶事 (2)花所望 茶事 (1)
2016年1月
長板 色々」「小袋棚 炉 濃茶点前」「小袋棚 即中斎好み
台子・長板 諸飾 炉 火箸・建水・蓋置の扱い等柄杓を構える 左手 握り方
炭をつぐには」「炉 長板 諸飾 炭手前大棚 初炭 羽箒・香合を飾る(飾らない)
2015年12月
2015年11月
2015年10月
茶事 炭拝見 風炉」「風炉一つ置 茶器仮置き」「掛け花入」「茶入の袋 置き場所 棚物
柄杓・蓋置 飾り残し」「風炉 大板 (5) 炭点前風炉 大板 (4) 飾り残し柄杓を使う
風炉 大板(3)点前の終わり風炉 大板 (2) 点前の始め風炉 大板 (1)
風炉の位置炉釜の大きさと季節 覚々斎立鼓の花入 覚々斎茶筅の結び目
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015/6月
2015/5月
2015/4月
2015/3月
2015/2月
2015/1月
2014/12月
2014/11月
2014/10月(3)
2014/10月(2)
2014/10月(1)

風炉 台子(又は長板)一つ置き/大板 柄杓・蓋置

風炉
台子(又は 長板)一つ置き 及び 大板の時の柄杓・蓋置の扱い

台子または長板の一つ置きの場合

(始まり)
左手に柄杓を構え、
右手で蓋置(親指は蓋置正面)を、正面右向きにして風炉の左側手前(地板の上)に置く。
柄杓を右手に持ち直し、蓋置に真横(地板の上)に引く。

女子は、
柄杓を建水に戻し、右手に持った蓋置を左手の上で正面を直し、右手で置く。
柄杓を左手で取って、右手で蓋置に真横に引く。

台子(又は長板)の場合、
柄杓の節は、風炉の中央辺りに来る。

(終り)
水指の蓋を閉めた後、
拝見があっても、なくても、
湯返しをした柄杓・蓋置を先ず飾る。

先ず、右手で柄杓を取り、構える様に左手に持ち替え、右手で左手の少し上(節の少し上)を持ち、左手を柄杓の切り止め近くに下げて(横からではなく、上から持つ)、
左手で柄杓を地板の上、左側に、柄杓の合を仰向けにして縦に置く。
柄杓の柄の先は地板から少し手前(五分ばかり)に出る。

その後、蓋置を右手に取って、左手の上で正面を前になる様に持ち替えて、
柄杓の右側に置く。
柄杓の柄から蓋置一つ弱位見計らって離す。
蓋置の向う三分の一位が柄杓の節となる。

大板の場合

(始まり)
左手に柄杓を構え、
右手で蓋置(親指は蓋置正面)を、正面右向きにして大板左端に置く。
柄杓を右手に持ち直し、蓋置に真横に引く。

女子は、
柄杓を建水に戻し、右手に持った蓋置を左手の上で正面を直し、右手で大板左端に置く。
柄杓を左手で取って、右手で蓋置に真横に引く。

大板の場合は、
柄杓を蓋置に引くと、左右が柄杓ギリギリの幅であるので、柄杓の節は風炉中央辺りには来ない。少し右になる。

柄杓の節は、合を含めた柄杓全体の中央にはなく、合を除いた柄の中央あたりにあるからである。

(終り)
水指の蓋を閉めた後、拝見の有無にかかわらず、
先ず、湯返しをした柄杓を右手に取り、左手に構えて、
右手で蓋置を持ち(親指は蓋置の左横)、右を向いている正面を前に向く様にして、
風炉の左の空きの右側、少し奥に置き直す。

左手に持った柄杓は、台子の場合と同じ手つきをして、
左手で柄杓を大板の上、蓋置の左側に、柄杓の合を仰向けにして縦に置く。
柄杓の柄の先が、大板より少し手前(五分ばかり)に出る。
蓋置の向う三分の一位が柄杓の節になるが、風炉が大きい場合は、その限りではない。

通常、棚などに柄杓・蓋置を飾り残す時は、先ず柄杓を飾り、その後蓋置を置くが、
大板の場合、蓋置が邪魔になって柄杓を飾れないので、柄杓を構えながら、蓋置を置く事になる。

大板で柄杓・蓋置を飾った状態から点前を始める時も、柄杓を左手に構えながら、蓋置を置き直す事になる。

下記も参照

2016年5月11日 「風炉 大棚 長板
2016年1月11日 「柄杓を構える 左手 握り方
2015年10月18日 「風炉一つ置 茶器仮置き
2015年10月6日 「柄杓・蓋置 飾り残し
2015年10月1日 「風炉 大板(2)点前の始め
2015年10月1日 「風炉 大板(1)
2014年11月23日 「竹台子 一つ飾り
2014年10月21日 「柄杓と蓋置 扱い

2017-10-26 修正


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2017年10月9日月曜日

茶碗と茶器(茶入)の置き合せ 道具の格

点前の始まりで水指の前に茶碗と茶器(茶入)を置き合せるが、
格の高い物(重要な物、茶入や茶器)を客付きに置いている。
本勝手であれば、客付きである茶碗の右側に茶器(茶入)を置く。

薄茶の運びであれば、
格の高い道具を持つ右手に格の高い茶器を持って、格の低い道具を持つ左手に格の低い茶碗を持って、水屋から運び出す。
水指前に座って、持って来たそのままに、茶器と茶碗を置いている訳ではない。
客付きに近い右手に格の高い茶器を持っているから、持ってきたそのままに茶器と茶碗を置いている。

逆勝手の場合を考えてみると分かる。
水屋から運び出す時には、右手に茶器を持ち、左手に茶碗を持って、出て来るが、
坐って水指前に置き合せる時には、
右手の茶器を客付きに近い左側に置き、
左手の茶碗は右手に握り替えて茶器の右側に置く。

逆勝手でも、客付きに近い方に格の高い茶器を置いている。

逆勝手の濃茶の場合も同じで、運び出すことはないが、茶碗と置き合せる時には、茶入は客付きに近い左側に動かす。

茶器(茶入)と茶筅を並べて置く時には、粗相しない様に(茶筅を倒さない様に)茶筅を右側に置いている。
これは本勝手でも逆勝手でも同じ。

ついでに、
茶入・茶器の蓋を置く場所についても、同じ事が言える。
濃茶を入れる茶入や茶器(棗など)については、
蓋を置く位置は茶碗の客付き(本勝手では、茶碗の右側)になる。
濃茶を入れることのない茶器の蓋は、茶碗と膝の間に置いている。

逆勝手の場合は、
茶碗の客付き(左側)に置きづらいので、全ての蓋を茶碗と膝との間に置いている。

参照
2015年2月12日 「逆勝手 客 お茶の飲み方
2014年10月30日 「茶入・茶器・茶碗等の格 扱い


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2017年9月14日木曜日

高麗茶碗 特徴など

製作者の立場から見た高麗茶碗の特徴などの説明を受けたので、順不同で記してみる。

高麗茶碗 ・・ 井戸、三島、粉引、刷毛目、御本、御所丸、金海、伊羅保、熊川、斗々屋、柿蔕、呉器などなど

高麗茶碗は、白磁・青磁を狙って作っているので、
釉薬は総かけになっている。
高台内にも釉薬がかかっている。(かかっている物が多い)

釉かけは日本と違って、高台に指2本(中指、薬指?)、
口辺に指1本(親指)を掛けて、手首を廻して釉薬をかけたらしい。
高台にその指跡が2本残っている。
口辺の指跡には釉薬が薄くなっている。
もしくは かかっていない部分がある。

見込の底を指で押した 押し跡のある物がある。
割れ(ひび)が入らない様に押したらしい。

口辺を内外から押してグルリと一周して、土を締めた物がある。
(竹)ヘラで内外から口辺を1cm幅位で押している。
割れ(ひび)が入らない様に押したらしい。

朝鮮の土には養分がない。
日本の土には、木の葉などが堆積して養分がある。
石(磁器)と土(陶器)の違いになる。

高台まわりが土見せになっている物は、日本からの注文品である。

歪みやヘラ跡のある物は、日本からの注文品である。

茶溜まり付近の目跡にも均等にならない様に工夫している物が見られる。
これも日本からの注文品である。

高台内の削り跡に工夫をしてある物は、日本からの注文品である。
釘彫り、トキン、輪になったりしている物

茶碗の外に目立ったロクロ目がある物は、高台を削った時に付けている。
ロクロを引いている時に付いたものではない。

支那、朝鮮では、食器は置いたままで食べる習慣である、
日本では、食器は手に持って食べる習慣である。
その習慣の違いが茶碗の見方の違いになっている。

支那、朝鮮では物は目だけで鑑賞すれば良い。

日本では、目だけでなく手で触った感じも鑑賞の対象になっている。
茶碗であれば、目で見、手で触り、口を当ててどうであるかが、鑑賞の対象である。
そこが美術館で鑑賞するだけでは満足できない理由の一つとなっている。


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2017年8月17日木曜日

饅頭の食べ方 菓子

茶席で饅頭が出された場合、客は手で割って食べる。

「おまんは 手で割って食べなはれ」等と指導されるが、
なぜ黒文字などの楊枝を使って食べないのか、私は知らなかった。

室町時代~江戸時代にかけて武家の礼法を司っていた小笠原家の礼法に関する文書に、
「小笠原礼書」がある。
その中では、量的には諸礼の内 約三割が飲食の作法で占められているそうである。
飲食に関する作法が、いかに重視されていたかが分かる。

飯・汁・菓子・餅・お茶の飲み方などなどの作法が書かれているそうで、
饅頭の食べ方の作法についても記されている。

饅頭には、「軽食としての饅頭」と「菓子としての饅頭」があったそうである。

軽食としての饅頭は、両手で割って汁を吸いながら食べた。

菓子としての饅頭は、両手で割って食べた。

これが現代のお茶に於ける饅頭の食べ方のルーツになっている様だ。



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2017年7月26日水曜日

扇子 膝横に置く 客

稽古の時、
正客は、茶室に入り、床や道具を拝見した後、自分の座にすわるが、
詰(末客)が入室し、襖を閉めてから行う、正客に向かっての挨拶が終わるまでは、
正客は、扇子を右膝横に縦にして置いたままにしておく。
膝前に扇子を置いて、詰の挨拶を受けた後に、お尻の後に置きなおす。

茶事の後座でも同じ。

茶事の初座では、
正客・連客共に、
亭主との最初の挨拶がすむ迄は、右膝横に縦にして置いておく。
亭主は、席に入ると正客から順に「よくお出で頂きました」等の挨拶をする。
客は、その時扇子を前にして挨拶を返すが、その挨拶が終わったら、扇子をお尻の後に置きなおす。

扇子の先(要(かなめ)の反対側)を、
正客は、次客の方に向ける。
次客以下は、正客に向ける。


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2017年7月23日日曜日

干菓子 季節に合わせた銘

色々な銘が付いた干菓子が全国各地にあるが、季節季節に合わせて出したくなるものである。

盛夏ともなると、季節に合わせると言うより、正反対の冬季の銘がついたお菓子の方が好ましい場合もある。

冬季の銘が付いた干菓子も種々あるが、一例として下記のようなものが全国的にも知られている。

薄氷(小矢部、五郎丸屋)
寒菊(長崎、梅寿軒など)
越乃雪(長岡、大和屋)
御所氷室(京都、鶴屋吉信)
笹の雪(能登、長生堂)
雪だるま(岐阜、奈良屋)

この様なお菓子が出て来ると、名前を聞いただけで涼しさを感じる。
これらの銘のお菓子は、冬季の物と言うより盛夏の物ではないだろうか。

季節に合わせるのではなく、季節と正反対の銘の菓子を出すのも好ましい。

なお、「霜ばしら(仙台、玉澤)」の様に、冬季限定で販売していて、冬にしか使えないものもある。


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